2024/5/4 イワクラセミナー3【満席】

イワクラ探求:六甲山の謎とレイライン

セミナー3の内容

 セミナー3では、六甲山にスポットをあてたセミナーとなります。

講師は2013年頃から六甲山周辺のイワクラの歴史や意義などを詳細に調査し、不思議な岩石の配置を発見しました。その内容は、イワクラ学会誌や講演会で発表し、『イワクラ中級編』にも収めています。

セミナーでは、六甲山のイワクラに関して詳しく説明します。

 

レイラインは慎重に/舟木石上神社の磐座と太陽の道/神呪寺と目神山/越木岩神社のイワクラ群/六甲比命神社とホツマツタヱ/荒深道斉が発見したイワクラ/保久良神社の磐座とカタカムナ/六甲山のレイラインなど

神功皇后が神戸に祀った神社

『日本書紀』には、神功皇后が住吉三神を大津の渟中倉の長峡に祀ったと書かれています。一般的には、それが大阪市住吉区の住吉大社となっていますが、講師は、神功皇后が祀った場所は、神戸市東灘区の本住吉神社と考えています。というのも三韓討伐の帰りであった神功皇后は、忍熊王の反乱が起って務古水門(神戸)で足止めされていたので、大阪に住吉三神を祀ることは不自然だからです。

さらに、講師は、神功皇后が祀った本住吉神社は、田宮であり、神功皇后が祀る前から六甲山に祀られていたのではないかと考えています。

講師持論の「磐座からの神社変遷説」によると、渦森台の本住吉神社の奥宮が里宮であり、六甲山上の天狗岩が山宮となります。

セミナーでは、神功皇后が神戸に祀った神社についてもお話しします。

甑岩の祭祀ライン

 兵庫県西宮市甑岩町に鎮座する甑岩は、高さ10メートル、周囲30メートルもの巨岩です。

大阪城の石垣を築く工事が始まった頃、この甑岩を石材にしようと石工がノミを入れたとき、岩の裂け目から白い煙が噴出し、石工達は悶えて息絶えた。という話が伝わっています。上部の三角形の岩にある矢穴は、そのときに切り出そうとした跡と考えられます。

この甑岩から北山公園内の太陽石に祭祀ラインが続いているとの説がありますが、2015年に講師がこの説を補強し、甑岩には真北を指す方位石が置かれ、越木岩神社の宮山のイワクラも含めて、750メートルにも及ぶ祭祀ラインが形成されていることを発表しました。

この時、越木岩神社の隣地にマンションが建設されようとしており、越木岩神社から依頼された講師は、この祭祀ラインは奈良の大神神社に匹敵する規模であり、貴重な観光資源であるので、マンションはイワクラを避けて建設すべきと訴えました。建設会社は「ただの岩」と主張し、論争が勃発しました。

セミナーでは、このときの様子などもお話しします。



荒深道斉の六甲山調査

保久良神社とカタカムナ


荒深道斉は、1928年から純正神道研究会を組織し、神霊科学の研究を行った神道家です。1949年に79歳で亡くなられましたが、荒深道斉の思想は、現在も「道ひらき会」に受け継がれています。

その荒深道斉は、1931年頃に六甲山を探索して、六甲山の岩石群は遺跡だとして六甲山神代遺跡保存会の設立を提唱しました。中でも八咫鏡や天叢雲剣を模った岩石を発見しています。講師はこのセットとなるであろう勾玉の岩石を発見しています。

荒深道斉は、この他に三国岩や天体石も発見しています。荒深の功績の一つは、1931年当時に人々が重要視していた岩石を記録したことです。その中には、現在は残っていない岩石も多く含まれており貴重な資料となっています。

セミナーでは、荒深道斉が神代遺跡と呼んだ岩石についても説明します。

保久良神社には、巨岩が点在し、立岩、神生岩、三交岩という名前の付いた岩石もあります。1938年の社殿改築工事の際には、紀元前2~300年頃の祭礼用の石斧、銅戈、矢尻、土器などが巨岩の近くから出土しており、弥生時代からこの地で祭祀が行なわれていました。1941年に保久良神社の遺跡を調査した樋口淸之は、山麓より運び上げられた岩石が二重又は三重の円状に並べられていると報告しました。この推論に対して、筆者は、一点を共有している二重円または三重円は不自然と考えて、2013年に立岩を中心として右巻きの螺旋状に並べられていると発表しました。保久良神社の御祭神の椎根津彦命の別名が珍彦(うずひこ)というのも意味深です。また、1949年、この神社が鎮座する金鳥山で、楢崎皐月がカタカムナ神社の平十字という老人からカタカムナという文献を見せられています。その文献は幾何学的な円と直線からなる図象文字で書かれており、右回りの螺旋状に文字が配置されていて中心から外に向って読みますが、これは岩石の螺旋状配置と一致しています。

 

セミナーでは、この保久良神社についても説明します。



六甲山のレイライン

講師は、2013年に、六甲山のイワクラをつなぐと東西に走る2本のレイラインとなることを発見して学会誌等に発表しました。

2017年には、このレイライン以外のイワクラに注目すると、冬至の日の出と夏至の日の出の方向に配置されていることを発表し、『イワクラ学中級編』にも収録しました。東西のレイラインは、春分・秋分の日の出方向ですから、六甲山のイワクラは太陽軌道の特異点を意識して配置されている可能性がでてきたのです。

セミナーでは、この図に登場するイワクラについて、多角的に解説します。



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