「イワクラ」という言葉は聞くけど、どの岩石がイワクラで、どの岩石がそうでないのかが分からない。そのような方がほとんどだと思います。イワクラ学を提唱する講師が、イワクラの定義から丁寧に説明します。
イワクラの魅力:広義のイワクラ
セミナー1では、神が降臨する場所を示す狭義の磐座についてお話ししました。
セミナー2では、狭義の磐座ではない広義のイワクラの内、ランドマーク、古代の通信装置、結界石について数多くの例を挙げて解説します。
また、磐座を語るには知っておかなければいけない3つの論争、つまり「磐座・磐境論争」、「神籠石論争」、「石神問答」についてお話しし、磐座と磐境、神籬、石神、神籠石はどう違うのか、特にミシャグジについては詳しく説明します。
また、神奈備山についても説明します。
磐座・磐境論争/神籠石論争/石神問答/神籬とは何か/ミシャグジ/神奈備山/ランドマーク/古代の通信装置/結界石
磐座・イワクラを語るには、知っておかなければならない3つの論争があります。
つまり、「磐座・磐境論争」、「神籠石論争」、「石神問答」です。
イワクラセミナー2では、これらの解説を通して、
磐座と磐境の違い、磐座と神籬の違い、磐座と石神との区別を説明します。
「ミシャグジ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
「ミシャグチ」、「ミサクジ」、「ミサグチ」、「サグジ」、「オシャゴジ」などとも呼ばれ、漢字表記は、
「御左口神」、「御社宮神」、「御射宮司」、「御作神」、「左軍神」など200以上の当て字が存在します。
そして「ミシャグジ」を祀る神社は、全国に2300社以上あると言われています。
しかし、この「ミシャグジ」については、柳田国男の石神問答をはじめ、いろいろな考え方が発表され、謎の言葉になっています。
一般的には「石神」という見方が多いと思いますが、そう単純ではないと考えています。
諏訪におけるミシャグジ信仰を通して、講師の考えを説明します。
低い山に対して「あの山は神奈備山だ」と言ったりしますが、神奈備山には祭祀が伴なっていなければなりません。
神奈備山を理解するには、文献上、「神奈備」と呼ばれている山を知るところから始めるべきでしょう。
今回のセミナーでは、意宇郡の神名樋野、秋鹿郡の神名火山、楯縫郡の神名樋山、出雲郡の神名火山、大御和の神奈備、葛木の鴨の神奈備、飛鳥の神奈備など文献に記載された神奈備山について説明します。
セミナー1では狭義の磐座を多くの実例を挙げて説明しましたが、神降ろしの祭祀が行われている狭義の磐座以外にも、信仰されている岩石は存在します。また、祭祀されていない岩石の中には、人工的に造られた岩石遺構も存在します。これらを広義のイワクラと言います。
セミナー2では、この広義のイワクラの中から、石神、結界石、ランドマーク、通信利用のための岩石遺構などを実例を挙げて説明します。